Xで話題の「ドゥードル・シャドウ」プロンプトがすごい──参照画像1枚で“本人と落書き”を共演させる
参照画像の人物と、壁に描かれた黒い落書き版の“影”を一枚に。Xで話題になった長文プロンプトをGPT Image 2で試し、うまくいく理由と使い方、コピペ用全文をまとめました。

参照画像の人物が、壁に描かれた「もうひとりの自分」と一緒にポーズを取る。片方はリアルな写真、もう片方は黒い手描きのドゥードル。Xで話題になっていたこのプロンプトを見た瞬間、これは試したくなるやつだと思いました。
実際にGPT Image 2へ参照画像とプロンプトを渡すと、人物は少し照れながら控えめにポーズを取り、壁のドゥードルだけが全力ではしゃぐ一枚が生成されました。面白いのは、単に「写真にイラストを足す」のではなく、ふたりの性格と関係性まで一枚の中に作れていることです。
このプロンプトの何がすごいのか
かなりの長文ですが、ただ形容詞を詰め込んでいるわけではありません。画像生成AIが迷いやすいポイントを、順番に潰す設計になっています。
1. 参照画像を「正解」として最初に固定する
冒頭では、顔、目、鼻、唇、肌、髪、アクセサリー、服装まで、参照画像から読み取るように指定しています。さらに重要なのが、参照画像にない特徴を勝手にハードコードしないという一文です。
キャラクター生成では、プロンプト側に具体的な髪色や衣装を書きすぎると、参照画像より文章が優先されて別人になることがあります。このプロンプトは「細部を文章で再定義する」のではなく、「アップロード画像を唯一の参照元にする」ことで、その衝突を避けています。
2. リアル人物とドゥードルに別々の役を与える
本物の人物は「かわいく、少し混乱し、軽く恥ずかしそう」。ドゥードルは「よりエネルギッシュで、ばかばかしく、混沌としている」。同じポーズをさせるだけでなく、両者のテンションに差をつけています。
これが、この画像を面白くしている核心です。モデルに構図だけでなく、本人は渋々、影は大喜びという小さな物語を渡している。見る側は説明を読まなくても、ふたりの関係を一目で理解できます。
3. 「影ではない」を何度も定義する
「リアルな第二の人物ではない」「通常の物理的な影ではない」「フルカラーのアニメキャラクターではない」「黒いスケッチ線画のみ」。似た否定を重ねているのは、生成AIがこの構図を誤解しやすいからです。
“shadow”だけでは、床や壁に落ちる普通の影になりがちです。“character”を強くすると、今度は二人目の人物やフルカラーのアニメ絵が出やすい。その間にある「壁へ直接描かれた、本人に似た黒い線画」を、肯定と否定の両側から狭く指定しています。
4. 1枚のレシピではなく、シリーズ化できる
ポーズを固定せず、生成のたびに新しいいたずらっぽいポーズを考えるよう指示しているのも優秀です。指差しやフィンガーガンを繰り返さない、同じ立ち姿にしない、といった禁止まで入っています。
つまりこれは、完成図を一度だけ再現するプロンプトではありません。人物は同じまま、毎回違う投稿を作るためのフォーマットです。参照キャラクターを変えても使えますし、同じキャラクターのSNS連作にも向いています。
使い方は「画像を添付して貼る」だけ
基本手順はシンプルです。
- 顔、髪、服装がはっきり見える人物画像を1枚アップロードする
- 下に掲載したプロンプト全文を貼り付ける
- 縦向きで生成する
- ポーズや類似度が弱ければ、結果を見て一部分だけ追記する
参照画像は、顔のアップよりも腰上から全身まで入り、衣装とヘアアクセサリーが読み取れる画像のほうが、このプロンプトと相性がよさそうです。背景が複雑な画像でも生成はできますが、人物の輪郭が明確なものを選ぶと参照しやすくなります。
本誌で別のキャラクター向けに整理して試した例では、クリーム色のトップス、濃いブラウンのスカート、黒いリボンといった参照画像の要素を残したまま、壁のドゥードルへ展開できました。

うまくいかないときは、全文を書き直さない
このプロンプトは十分に具体的なので、失敗した箇所だけを追加で直すのが効率的です。
| 起きたこと | 追加する指示の例 |
|---|---|
| 普通の影になった | 「ドゥードルは輪郭だけの影ではなく、目・髪・服の線が見える黒い手描き線画」 |
| 二人目のリアル人物になった | 「画面内のリアルな人間は1人だけ。もう一方は壁面の平面的な黒い線画」 |
| 顔が似ない | 「顔の造形は参照画像を最優先し、別人化させない」 |
| 服が変わった | 「衣装の種類、色、丈、主要ディテールを参照画像から変更しない」 |
| ポーズが固い | 「片足を浮かせ、重心を崩した動きの途中として見せる」 |
| ドゥードルがおとなしい | 「モーションラインとコミック記号を増やし、本人の2倍のテンションで誇張する」 |
一度に全部を直そうとすると、せっかくうまく出た顔や衣装まで変わることがあります。「顔はそのまま、ドゥードルだけ修正」のように、変更範囲を限定するのがコツです。
コピペ用・プロンプト全文
以下が今回の日本語版です。人物を説明する固有の特徴は書き足さず、先に参照画像を添付して使います。同じ文章でも結果は毎回変わります。
プロンプト:アップロードされたキャラクター参照画像を、厳密なアイデンティティと服装の参照として使用してください。
参照キャラクターの以下の要素を保持してください:
- 顔のアイデンティティ
- 顔のプロポーション
- 目の形状
- 鼻
- 唇
- 肌のトーン
- ヘアスタイル
- 髪の色
- 見えるヘアアクセサリー
- 全体的な認識可能な雰囲気
- 参照画像に示された服装とスタイリング
アップロードされた参照に存在しない特定のキャラクター特性をハードコードしないでください。
すべてのアイデンティティ、ヘアスタイル、アクセサリー、服装の詳細は、アップロードされた参照画像から直接推測する必要があります。
以下の高品質な混合スタイルの縦向きポートレートを作成してください:
1. アップロードされたキャラクター/人物のリアルな全身バージョン
2. 彼らの横の壁に描かれた、同じキャラクター/人物の黒い手描きドゥードル・シャドウバージョン
コアコンセプト:
本物の人物とそのドゥードル・シャドウが、一緒に遊び心がありいたずらっぽいポーズをしています。
本物の人物はポーズのかわいいリアルバージョンを演じ、ドゥードル・シャドウは同じポーズのアイデアをはるかに誇張され、混沌とした、カートゥーン風のバージョンで演じます。
ムードはかわいく、遊び心があり、いたずらっぽく、スタイリッシュで、面白く、ソーシャルメディア向けの親しみやすいものに感じられるべきです。
本物の人物:
- リアルでフォトジェニックでなければなりません
- アップロードされた参照画像と同じ服装スタイルと主要な見える詳細を着用する必要があります
- 参照スタイリングを無関係なファッションに置き換えないでください
- 表情はかわいく、少し混乱し、軽く恥ずかしがり、遊び心があり、「なぜ影とこんなことしてるんだろう?」と考えているようなものにしてください
- 本物の人物は固く立たないでください
- 本物の人物はポーズに積極的に参加すべきですが、自然なリアルな方法で
ドゥードル・シャドウ:
- 同じ人物の黒い手描きスケッチバージョンで、壁に直接描かれたものでなければなりません
- リアルな第二の人物ではありません
- 通常の物理的な影ではありません
- フルカラーのアニメキャラクターではありません
- 黒いスケッチ線画のみ
- ヘアスタイルのシルエット、アクセサリー、服装のシルエット、ポーズ構造を通じて人物に似せなければなりません
- ドゥードル・シャドウは本物の人物よりもエネルギッシュで、ばかばかしく、より混沌としたものに見えるべきです
- 役立つ場合、ドゥードルの周りにマンガ風のモーショライン、ハート、星、きらめき、コミックマークを追加してください
ランダムないたずらっぽいポーズのルール:
ポーズは固定されてはいけません。
各生成ごとに、本物の人物とドゥードル・シャドウの両方のために新しい遊び心がありいたずらっぽいポーズを発明してください。
本物の人物とドゥードル・シャドウは同じ一般的なポーズのアイデアを共有すべきですが、完全に一致する必要はありません。
本物の人物はかわいいリアルバージョンを演じます。
ドゥードル・シャドウははるかに誇張され、混沌とした、カートゥーン風のバージョンを演じます。
指差しポーズを繰り返し使用しないでください。
フィンガーガンポーズを繰り返し使用しないでください。
同じ立ちポーズを繰り返し使用しないでください。
両方のフィギュアが単に互いに指差すようにするのを常にしないでください。
毎回異なるいたずらっぽいポーズを作成してください。
可能なポーズの方向性はゆるいインスピレーションのみで、固定メニューではありません:
- 遊び心のあるアイドルポーズ
- ばかばかしいダンスポーズ
- 片腕を頭上に曲げて横に寄りかかる
- 大きなハートポーズを作る
- 生意気なウィンクポーズ
- かわいいからかうポーズで頰の近くに手を置く
- 誇張された「タダー!」ポーズ
- 偽の驚きポーズ
- 遊び心のあるその場で走るポーズ
- いたずらっぽいつま先立ちポーズ
- 腕を反対方向に伸ばす
- こっそり逃げようとするふり
- かわいいトラブルメーカー・ポーズ
- 劇的な過剰反応ポーズ
- ばかばかしい勝利ポーズ
- 遊び心のあるバランスポーズ
- 遊び心のあるピーカブーポーズ
- 恥ずかしがり屋だがいたずらっぽいポーズ
- かわいい自信過剰ポーズ
最終的なポーズは新鮮で、かわいく、いたずらっぽく、少し混沌としたものに感じられるべきです。
本物の人物は渋々付き合っているように見えるべきです。
ドゥードル・シャドウはめちゃくちゃ楽しんでいるように見えるべきです。
構成:
- 縦向き 4:5 または 9:16
- 本物の人物を全身またはほぼ全身のフレーミングで表示
- 本物の人物をフレームの一方に配置
- 黒いドゥードル・シャドウを隣のクリーンな壁に配置
- ドゥードル・シャドウはほぼ同じ高さまたは少し背が高いものに
- 両方のフィギュアの周りに十分なスペースを保ち、完全なポーズが見えるように
- 本物の人物とドゥードル・シャドウのつながりは一目で明確に
背景:
- シンプルでクリーンな屋内スタジオの壁または最小限の部屋の隅
- 白、クリーム、または淡いグレー色の壁
- クリーンな床
- 柔らかい自然な日光のパッチまたは穏やかな壁の影を許可
- 背景を散らからないように保つ
照明:
- 柔らかい自然なスタジオ照明
- 明るく、クリーンで、洗練され、遊び心のあるムード
- 本物の人物の顔を明確に見えるように保つ
スタイル品質:
- リアルな人間の写真
- 壁の黒い手描きドゥードル・シャドウ
- 一致したいたずらっぽいポーズのインタラクション
- 強いアイデンティティの類似性
- 服装とスタイリングはアップロードされた参照に基づく忠実なもの
- かわいくスタイリッシュな混合メディアのポートレート
- クリーンな構成
- ソーシャルメディア向けの親しみやすいもの
- 明らかなAIアーティファクトなし
ネガティブプロンプト:
参照にない場合のハードコードされた青い髪、参照にない場合のハードコードされたクラウドクリップ、参照にない場合のハードコードされたフィッシュクリップ、参照にない場合のハードコードされた学校制服、参照に関係ない服装変更、リアルな第二の人物、通常のリフレクション、通常の影のみ、ソリッドブラックのモンスターシャドウ、ホラーシャドウ、不気味なシャドウ、フルカラーのイラスト、カートゥーンヒューマン、アニメヒューマン、弱い類似性、無関係のスケッチキャラクター、散らかった壁、散らかった背景、繰り返しの指差しポーズ、繰り返しのフィンガーガンポーズ、毎回同じポーズ、固定ポーズ、退屈なミラーポーズ、固いポーズ、同一ポーズの繰り返し、本物の人物がシャドウのポーズに一致しない、テキスト、ウォーターマーク、ロゴ、歪んだ体、余分な手足、余分な指、悪い手
長い。でも、長い理由がある
このプロンプトの魅力は、SNS映えする見た目だけではありません。参照保持、役割分担、誤解の防止、ポーズのランダム化、構図の整理まで、生成の失敗パターンを先回りして設計しています。
毎回この長さのプロンプトを書く必要はありません。ただ、「AIに何を描かせたいか」だけでなく、何を間違えやすいか、登場人物にどんな温度差をつけたいかまで言葉にすると、画像に物語が生まれる。このプロンプトは、その好例です。
実在人物の画像を参照に使う場合は、本人の許可を得た画像を使用し、誤認や権利侵害を招く用途は避けてください。架空キャラクターでも、第三者の著作物や既存キャラクターを無断で商用利用しないよう注意が必要です。
編集部注:本記事では、Xで共有されていた日本語版として入手したプロンプトを掲載しています。元投稿者を確認できる一次リンクは現時点で特定できていないため、判明した場合は出典を追記します。